
電子書籍「ミニッツブック」で、富野監督の「トミノ流のトミノ4~6」が、2014年9月12日に発売されました。
本書は、メルマガサービス「ちょくマガ」で連載された富野監督のオフィシャルWEBマガジンをまとめた20ページ前後の電子書籍のミニブックです。
情報元トミノ流のトミノ4 非「あまちゃん」ファンになった ~世代の違い・視点の違いで見方も変わる~ (カドカワ・ミニッツブック)〔アマゾン〕
内容紹介15年ぶりの新作富野ガンダム「ガンダム Gのレコンギスタ」を制作する富野監督が、メルマガサービス「ちょくマガ」で繰り広げた「あまちゃん」論。
最終回を見て富野監督を心変わりさせたものとは!? 知人ライターとのやり取りを通して、世代の違い・知識の違いで変わっていく作品の見方を紐解いていく。
「あまちゃんメモリーズ 文藝春秋×PLANETS」に寄稿し話題となった『非あまちゃんファンになった』もここに採録。【読了時間 約25分】
■非国民と呼ばれる発言。非「あまちゃん」ファンになった。
東京五輪決定の日に感じた制御の利かない群集心理/初期の「あまちゃん」には、命の雄叫びがあった/バブル期と震災後を描くエンタメ作品に抱いていた期待/驚きの最終回を観て/3・11以降をテーマに描く物語とは
■世代や知識によって作品の見え方は変わる。
■採録【特別寄稿】非あまちゃんファンになった。
トミノ流のトミノ5 「ワンピース」「進撃の巨人」論 ~ヒット作を生んだ時代性とインテリジェンスのない時代~ (カドカワ・ミニッツブック)〔アマゾン〕
内容紹介アニメ界の巨匠が大ヒット漫画を語る! 富野由悠季監督は、「ワンピース」「進撃の巨人」をどう読んだのか。そこから現代日本の闇が見えてくる!?【読了時間 約15分】
■明快な「ワンピース」と鬱屈した「進撃の巨人」。
■尾田栄一郎は森鴎外である。
「ワンピース」と森鴎外の小説に共通する作品の質感/「ワンピース」は作品としてどのように進化したか/キャラクターと世界観の融合が物語を作る
■尾田栄一郎という作家の天才性。
漫画「ワンピース」に敬意を表する理由
■知識人の無神経さが「進撃の巨人」を生んだ。
作者の背景・作家性への理解と、認めたくない表現方法/制御の働いていない社会が「進撃の巨人」を生み出した/知識人の振りかざす良識が非常識に感じられる
■『進撃の巨人』と原発問題に見るインテリジェンスの退廃。
現代日本のインテリジェンスは機能していない/小泉元首相の原発ゼロ発言に見る、政治家という人種の恐ろしさ/インテリジェンスへの絶望が、反原発へと駆り立てる/21世紀における理性という言葉の在り方
トミノ流のトミノ6 やっぱり大人は敵である ~オタクよ、働け! 君たちなら、よりよい時代が創れる~ (カドカワ・ミニッツブック)〔アマゾン〕
内容紹介「ガンダム Gのレコンギスタ」を制作する富野監督が、メルマガサービス「ちょくマガ」で繰り広げた「トミノ流のトミノ」最終論。【読了時間 約22分】
■トミノ流思考法の原点。
子供の頃の感覚・感性こそ正しい/僕にはガンダム・スピリットが何だと訊かれても答えられない/物語を作るという考えがガンダムになった
■巨大化した組織に同化し、人間は劣化してきた。
かつて敵と見なした大人社会で生きてきた自分を振り返る/「トミノってバカじゃないか」と言うべき/大人は社会的動物であるが故に間違った方向に進む
■ローカルな混沌と都会的なセンスの融合が文化を生む。
ガンダムをドストエフスキーに匹敵すると言ってしまう都会化した表現/ローカル的な開き直りから生まれたAKB48/表現が次々と出現する現代は、それほど悪くない
■創造的破壊で2050年までの道を切り拓く。
人間は目の前のことも正確に把握できない、いいかげんな生き物である/日本の未来にとって重要な創造的破壊/オタクよ働け! 君たちなら、よりよい世界が創れる。